Artabotrys siamensis(アルタボトリス・シアメンシス)は、熱帯アジア原産のバンレイシ科のつる性植物で、「クライミング・イランイラン」として知られる芳香種です。
最大の魅力は、開花時に放たれる濃厚で印象的な香りです。イランイランに似た系統の芳香を持ちながらも、熟した果実を思わせるフルーティーで甘く奥行きのある香りが特徴で、特に夕方から夜間にかけて強く感じられます。空間に広がる豊かな香りは、他の花木とは一線を画す存在感を持ちます。
花は細長い花弁がねじれるように展開する独特な形状を持ち、開花初期はグリーン、成熟とともに黄色へと変化します。この色の移ろいと個性的な花形が観賞価値を高めます。
本種はつる性で、枝の一部が鉤状に変化し、他の植物や支柱に絡みつきながら成長する特性を持ちます。フェンスやトレリスへの誘引はもちろん、剪定にも強いため鉢植えでコンパクトに仕立てることも可能で、限られたスペースでも香りを楽しむことができます。
高温を好む熱帯植物で、日当たりの良い環境でよく生育します。寒さには弱いため冬季は保温が必要ですが、適した環境では開花も十分に期待できる育てがいのある一種です。
○学名:Artabotrys siamensis
○科目:バンレイシ科オウソウカ属
○原産地:熱帯アジア
○タイオウソウカ
○通称:Climbing Ylang Ylang(クライミング・イランイラン)
※画像は参考画像です。